AWS re:Invent 2023レポート【前編】米国現地で感じたAWSの"今"

2024.01.29
マルチクラウド 基礎 AWS re:Invent 生成AI
AWS re:Invent 2023レポート【前編】米国現地で感じたAWSの"今"

はじめに

皆さん、こんにちは。ITサービス&エンジニアリング事業本部(以下、ITS&E)クラウドプラットフォーム事業部(以下、CPF)に所属している五味 なぎさです。
私が所属するITS&Eでは、主にITインフラ関連のプロダクトやサービスを取り扱っています。『Make IT Sustainable』というスローガンのもと、情報システム部門の皆様の日々の業務効率化や、「コア業務に集中できる環境づくり」をご支援させていただいております。

その中でもCPFはクラウドサービス事業の拡大をミッションとしており、当社が提供するマネージドクラウドサービスabsonne(アブソンヌ)の企画・運営・提案・導入や、Amazon Web Services(以下、AWS)、Microsoft Azure、Google Cloud Platform、Oracle Cloud Infrastructure等のパブリッククラウドサービスを利用したシステムの提案・設計・導入を推進しています。

私自身は、近年主にパブリッククラウド関連の案件に携わることから2023年11月末に開催されたAWS re:Invent2023に参加してきました。今回、同イベントのレポートとして、前後編に渡って

  • re:Inventの開催概要とNSSOLの過去参加状況
  • 国内外のAWSエンジニアとの交流から得た学び
  • 開催期間中に発表された気になるアップデート情報

について書いていこうと思います。

re:Inventの開催概要とNSSOLの過去参加状況

re:Inventは、AWSによるクラウドコンピューティングに関する世界最大規模の「学習型」カンファレンスです。2012年以降、毎年ラスベガスで開催されています。今年は、2023年11月27日(月)~12月1日(金)の計5日間で開催されました。

5テーマの基調講演(keynote)や5,000を超える個別セッション(講演だけでなくハンズオンやGameDay等、参加型のセッションも多数)が開催され、また、期間中多くのサービスアップデート情報が公開されるのも特長です。今年の参加者規模は、現地参加者が5万人強、日本からも1,700人以上が参加したとのことで、リアルイベントならではの会場の熱気に盛況さを感じました。

会場入り口とイベントのメインジュアル(筆者撮影)

会場入り口とイベントのメインジュアル(筆者撮影)

新型コロナウイルス感染症の影響もあり、ここ数年は当社からの現地参加を控えていたのですが、今年は6部署から約10名が参加しました。私自身も2019年ぶりの参加で、数多くのセッションやイベントに参加し、AWSの情報収集や実際に手を動かしての学習、国内外のAWSエンジニアとの交流を楽しみました。

今回CPFでは、以下を目的にre:Invent 2023に参加しました。

  • 世界の先進的なAWS活用事例に関する情報収集
  • AWSおよび関連ベンダの最新動向(新サービス、注力分野)に関する情報収集
  • 国内外のAWSエンジニアとの交流

私自身は特に3点目に力を入れており、GameDay、AWS Jam、ハンズオンといったユーザ参加型のセッションや、交流イベントへ積極的に参加し、「国内外のAWSエンジニアとの交流」という目的を果たせたかなと思っています。

国内外のAWSエンジニアとの交流から得た学び

参加したイベントの中で最も印象的だったのはGameDay、AWS Jamへの参加です。GameDayは、AWSのソリューションを活用し世の中の技術的課題を解決する方法を疑似体験できる学習イベントです。AWS Jamも同様の実践型学習イベントで、制限時間内にAWSのユースケースに沿った様々な課題解決に挑みます。いずれも、複数人(今回は4人)でチームを組み、役割分担をしながらAWSの課題を解き進めます。
私は以下2つに参加しました。

  • GHJ302: AWS GameDay Championship: Network Topology Titans
  • GHJ206 Cloud tournament: AWS Jam and escape room

いずれも単独で参加したため、初対面の国内外のエンジニア3名と組んで課題に挑戦しました。正直英語は得意ではないのですが、「AWSに関する知識」を武器に、何とかコミュニケーションを図りながらチームでの活動に貢献することができました。改めて「AWSに関する知識は世界共通」だと感じることができました。また、海外のエンジニアの方はとてもフランクな方が多く、拙い英語を話す私に対しても簡単な英語を使いながら積極的に話しかけて下さったのが印象的でした。AWSのような国外サービスを利用することがスタンダードになっており、言語面で引け目を感じ二の足を踏むこともあるかもしれませんが、私たちにはエンジニアだからこその共通言語がありますので、積極的に最新情報を海外に取りに行く姿勢を今後も大切にしたいと思いました。

交流時の会話では、やはり今回のre:Inventでアップデートの多かった生成系AI(Amazon Q、Amazon Bedrockのアップデート等)に関する話題が多く出ていました。実際、生成系AI関連のセッションは人気が高く、すぐに席が埋まっていた印象です。私自身、生成系AIには普段の業務で関わることがまだあまりないのですが、セッションで提供されていたAmazon Q For Business Useのハンズオンを事後に実施し、生成系AIの知識がほとんどなくても簡単にRAG(Retrieval-Augmented Generation)アプリを作成できることを体感することができました。今回のre:Inventでのセッション参加や交流の中で何度も話を聞き、知識を深めるとともに、生成系AIがより身近な存在になっていることを改めて感じました。

おわりに

さて今回は、イベントレポート前編として、AWS re:Invent2023の開催概要や私自身にとって印象深かったことなどを共有しました。何かご参考になれば幸いです。特にイベントに参加していた他のAWSエンジニアとの交流から得た学びについては、今のAWSトレンドの一端を皆様にも感じていただけたのではないでしょうか?後編では、いよいよ現地で公表された気になるアップデートをたくさんご紹介していきたいと思いますので、是非またお会いしましょう!

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