DaaS/VDI導入を検討されているお客様の中には、導入実績やDaaS/VDIのメリット・デメリットのほかに、「導入後、実際にどのように利用しているのか」を知りたいとお考えの方も多いかと思います。そこで今回は、ユーザ企業様がNSSOLのDaaSサービスM³DaaS@absonneをどのように利用されているか、どう実感されているかなど、その効果についてご紹介します。
以前、本コラムの「注目される“仮想デスクトップ”という選択肢」でDaaS/VDIのメリットについてご説明しました。今回ご紹介するユーザ企業は、セキュリティ向上や、生産性向上、コスト削減などの目的を実現するために、M³DaaS@absonneを導入されました。以下にその具体的な利用シーンをご紹介します。
DaaS/VDIの環境ではデータが手元のPC(パソコン)やタブレット端末ではなく、データセンター内のサーバ上に保存されるため、社外からでもセキュアに業務を行えるようになります。(「仮想デスクトップがセキュアな環境を作り出すワケ」参照)特に、M³DaaS@absonneを利用するユーザ企業からは「PCの紛失・盗難のリスクが高い海外出張時でも安心してPCを持ち運べ、気軽に普段の業務を行える」とご評価いただいています。
また、従来、社員は業務の合間をぬって、指定された研修ルームで専用PCを使ったトレーニングを受ける必要がありました。しかし、M³DaaS@absonne導入後は現行システムを改修することなく、インターネット経由で社員の自由な時間に自宅からでも受講できるようになり、移動時間や交通費、拘束時間の削減などにつながっています。
M³DaaS@absonneを利用することによって、BYOD(Bring Your Own Device)やCYOD(Choose Your Own Device)が実現可能となります。MacBook、Surface、iPadなど、自身が使い慣れた端末から自分の仮想デスクトップへのアクセスが可能になり、社員の生産性向上に貢献しています。
また、迅速なITインフラ整備にも寄与しています。このC社様では業務システムへのアクセスのために、世界中の支社、本社とデータセンター間にWAN網(専用線網)を構築しています。このような構成はセキュティを担保できる反面、海外で新たに支社を設立する際には、現地のIT業者との契約・調整が必要になり、回線整備に時間がかかっていました。
あるケースでは、現地でのトラブルにより専用線の構築が間に合わず、予定していた支社の開設が遅延しかねない事態に陥りました。しかし、専用線と比べて容易に調達可能なインターネット回線を利用して、M³DaaS@absonneを業務システムへのアクセス代替手段として用いたことで、セキュリティを確保しながら期限内に必要な環境を用意することができました。DaaS/VDIには、ユーザ企業固有の状況に合わせた利用方法があることを示す一例です。
今回はM³DaaS@absonneを導入したユーザ企業の3つの活用シーンをご紹介しました。NSSOLではこのような活用シーンをDaaS/VDIを検討されているお客様にご紹介し、お客様の課題に合わせたDaaS/VDIの活用方法なども提案しています。
DaaS/VDIはクライアント周りのワークスタイル変革やセキュリティ、クライアント管理の負荷低減など、様々な課題に対応できるソリューションですので、クライアント周りに課題をお持ちの方は、是非、一度NSSOLにご相談ください。
日鉄ソリューションズ株式会社ITインフラソリューション事業本部ITサービスソリューション事業部M³DaaS推進部王 寧/坂梨 菜津子