DaaS・VDIのROI、どう見極める? | 仮想デスクトップ(DaaS | VDI)

DaaS・VDIのROI、どう見極める? | 仮想デスクトップ(DaaS | VDI)

DaaS/VDI(仮想デスクトップ)の導入を検討するにあたり、「いまひとつROI(費用対効果)が見えない」と考える人もいるだろう。

そもそも、デスクトップの仮想化というのは、直接的に売り上げに貢献するような性質のものではないため、導入費用が果たして見合ったものかどうか、計算式として導くのは難しい。

例えば既存のPC端末を新たに人数分買いそろえる場合とオンプレミス型VDIのイニシャルコストを単純に比較すると後者の方が高額になることが多い。運用をITベンダーに任せるDaaSならイニシャルコストは少額で済む一方、ランニングコストは別途必要になる。

単純な性能価格比には表れないメリット

デスクトップの仮想化を費用対効果という点から見るなら、もっとも期待できるのはコスト削減効果だろう。

社員全員に物理的なPC端末を配布している場合、個々の端末に対するメンテナンスが必要となる。例えばWindows のセキュリティパッチは概ね一か月に1回ほどのペースで更新される。セキュリティを考えるなら、自社で所有する全端末にパッチをあてなければいけない。その作業を全国の支社や全世界の関連会社を含めて実施するとなると、大変な人数と工数が毎月かかってくることになる。

これをオンプレミス型VDIにすれば、データセンターに集約された仮想PCにまとめてパッチをあてられるため運用負荷は大幅に抑えられる。

さらにDaaSなら、その作業もITベンダーに任せられるので運用負荷自体が発生しないともいえる。
新たなアプリケーションを配布する際などにも、まったく同じことがいえる。こういった運用負荷という観点も含めてROIは考えていく必要があるだろう。

端末の故障にも即対応可能なので人件費コスト削減につながる

もうひとつ想定しておかねばならないのは、EOSLによる端末の交換だ。特に大企業では、数千~数万台の端末が交換の対象となる。PC端末はいつか物理的に壊れる時がやってくる。会社全体で、年間何台のPCが故障しているか明らかにすれば、その数が意外に多いことに驚くはずだ。
端末を交換するとなればOSやアプリケーションなどのインストール、セキュリティポリシーの適用といったキッティング作業が発生する。たとえ一時的な代替機があったとしても、本来の端末が使えなければユーザーの業務効率は落ちるだろう。

デスクトップを仮想化しておけば新たな端末からDaaS/VDIに接続するだけで、これまでの環境を使うことができ、業務の効率も落ちない。社員の数が多ければ多いほど、端末交換による業務効率の低下を防ぐ効果は大きくなる。

DaaSのROIを見極める際は、端末の購入費や維持費用だけを単純比較するのではなく、システム担当者の作業コストやユーザーの業務効率も検討材料に含めるべきだろう。

さらに付け加えるなら、シンクライアント端末を導入することで、より運用負荷を下げることができるようになる。シンクライアントを導入することができれば、故障時の端末交換、情報漏えいのリスク低減、テレワーク運用の手軽さ、などを実現することができる。働き方改革にも有効で、十分なROIを期待できるだろう。

DaaSのROIを見極める際は、端末の購入費や維持費用だけを単純比較するのではなく、システム担当者の作業コストやユーザーの業務効率も検討材料に含めるべきだろう。

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