(2021年3月31日公開・2023年4月6日更新)
新型コロナウイルスの国内感染の事例が発表されてから、ちょうど3年を経過しようとしています。海外では、すでにマスクの着用もしない生活が戻ってきており、日本でもマスクの着用以外は、ほぼ日常の生活に戻ってきているのではないでしょうか?
しかし、3年という時間経過の中で働き方は大きく変わり、いわゆる"ニューノーマルの働き方"になっていると思います。
ニューノーマルの働き方とは、場所や時間、デバイスを選ばず柔軟に業務を遂行することだと思います。ただ、コロナ禍で緊急対応的にリモートワークに移行した企業も多く、本格的な移行が課題となっている企業も少なくありません。
また、一方で働き方に関する企業を取りまく課題として、「政府による副業の推進」や「DXなどに向けた高度IT人材の確保」、「企業視点での少子化対策」、「介護離職」などがあり、人材の確保という面でも、従業員の状況にあわせた柔軟に働けるインフラ環境の整備が必要になってきます。 加えて、昨今のランサムウェア攻撃を代表するサイバー攻撃に対するセキュリティ対策も求められています。
企業が抱える働き方に関する課題
コロナ禍によって、もう一つ進んだのが、企業システムのクラウド化、SaaS化ではないでしょうか? これにより、従業員の端末から業務システムへのアクセスパスも変化し、従来の境界防御型のセキュリティ対策では、対応できなくなっています。
業務システムの変化に伴うアクセスパスの変化
働く環境の多様化と業務システムの変化に合わせた解決策として2つの方法があると考えています。
ひとつは「ゼロトラストモデルの採用」です。
ゼロトラストとは、モバイルデバイスやクラウドサービスの利用拡大に伴い、従来のゲートウェイでのセキュリティ対策では社内ネットワークを守ることが難しくなっているため、社内ネットワークに接続してくるすべてのアクセスは信頼できないものとして扱い、アクセスの都度、認証や保護を行う考え方のことです。
ゼロトラストで実現するセキュアなリモートワーク
もうひとつの方法が「仮想デスクトップの採用」です。
仮想デスクトップとは、社内サーバーやクラウド上に仮想的なPC環境を構築し、そこへノートPCなどのモバイルデバイスからリモートアクセスして利用するという仕組みのことです。
仮想デスクトップで実現するセキュアなリモートワーク
2つの方法には、当然メリット・デメリットがあり企業の環境や状況によって、どちらが最適かはわかりません。
そこで日鉄ソリューションズではデジタル技術の活用により多様な働き方を実現する「オフィスワークのDX」を推進する以下のコンサルティングサービスを提供しています。
アイデアの価値を定量化できるサービスを活用し、オンラインで複数部門を巻き込みながら働く環境に関する現場の声と有効な対策を分かりやすく可視化します。
製造・流通・金融など、多くのお客様への10年以上のコンサルティング実績を生かし、ペルソナ整理や業務プロセスの課題抽出、将来像の策定など新しい働き方に向けたコンサルティングを実施します。
「10年連続国内DaaS市場No.1」※のノウハウと徹底したユーザー目線により、リモートワーク環境に関する課題の棚卸から必要な対策の整理、優先度に応じたロードマップを策定します。
オフィスワークのDXの流れ
こうしたサービスを一貫して提供することで、企業の生産性向上や新しい組織風土の醸成に貢献します。また、フェーズごとにそれぞれのプロフェッショナルが担当することも、日鉄ソリューションズだからできる特長です。
特にリモートワーク環境アセスメントは、現状の業務のヒアリングから課題・対策の立案、ロードマップ作成、ご報告までを、1カ月程度のスケジュール感で実施します。そして、アセスメントの結果からリモートワーク環境の将来像を整理し、将来像の実現に向けた計画を作成します。
※ 出典:株式会社富士キメラ総研 「クラウドコンピューティングの現状と将来展望」より 2014年度~2023年度見込値および予測値
日鉄ソリューションズ株式会社 ITインフラソリューション事業本部 デジタルプラットフォーム事業部 デジタルワークプレース部 杉浦 寛