【2016/12/15セミナーレポート】ITアウトソーシングが強い経営基盤を作る 後編|ITアウトソーシング

【2016/12/15セミナーレポート】ITアウトソーシングが強い経営基盤を作る 後編|ITアウトソーシング

新日鉄住金ソリューションズは、豊富なノウハウをベースにしたITインフラの包括的アウトソーシングサービス「NSFITOS(エヌエスフィットス)」及びその中核を担う次世代運用サービス「emerald(エメラルド)」を提供している。2016年12月に「NSFITOS」及び「emerald」について解説する「次世代運用サービスセミナー」が開催された。

※同セッションの前半に解説されたITインフラの包括的アウトソーシングサービス「NSFITOS(エヌエスフィットス)」についてはこちらの記事をご参照ください。
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セッション後半では、同社が提供する次世代運用サービス「emerald(エメラルド)」について、新日鉄住金ソリューションズ ITインフラソリューション事業本部 NSFITOS企画推進センター 副所長 白杉 武志氏が解説した。

運用ニーズと課題

最初に白杉氏は、同社の豊富な運用実績から得た運用サービスに対するお客様の期待について次のように述べた。

「『コスト低減』と『高品質なサービス』は運用サービスにおける永遠のテーマです。多くのお客様は、同時に画一的なサービスではなく企業独自の要望に沿ったきめ細やかなもの、つまり『かゆいところに手が届く』運用サービスを求めています。」

そのため同社では、お客様ごとに安定稼働を目指したシステム導入や高いセキュリティ基盤、運用情報の一元管理、ITIL対応、KPIの見える化、多様な環境への対応などを提供してきた背景がある。

しかし、そこには課題が潜んでいたと白杉氏は振り返る。

「お客様ごとのサイロ化された環境における運用には多くの問題が発生します。具体的には”属人化した運用”、”増築・乱立する運用ツール”、”サイロ毎のセキュリティ”による課題です」

サイロ化された運用課題

「属人化した運用」では、お客様に提供するサービスの品質が運用エンジニアの質に左右される可能性があるという。また、数年間のプロジェクトの場合には、運用エンジニアが最新技術を取得できないなどエンジニアとしての成長阻害につながるというのだ。

次の「増築・乱立する運用ツール」については、ツール自体がお客様毎に分断されて運用されるため、異なるお客様の間、もしくは一つのお客様の別システム間でインシデントを共有できない問題がある。つまり、一度発生した同じような事象が他のお客様向けにプロアクティブに解決できないことになるのだ。

そして、最後の「サイロ毎のセキュリティ」に関しても、お客様毎にセキュリティ対策が均一化されていないことによって、ミスが発生する可能性を秘めているという。

これらの問題を解決した運用サービスが、新日鉄住金ソリューションズが提供する「emerald」だ。

運用の近代化を実現するemeraldとは?

emeraldでは、最先端の技術と運用ノウハウをつぎ込み、運用の近代化を進めているという。

白杉氏は「emeraldのコンセプトは運用の近代化です。この近代化の要素は、”プール化された運用体制”、”次世代運用システム”、”統合運用インフラ”の3つから構成されます」とemeraldの特長についてについて述べた。

emeraldのコンセプトは「運用の近代化」

emeraldは統合された運用システムとセキュリティ基盤のもと、「サーバ・ストレージ」「ネットワーク」等、それぞれの要素のプール化された専門チームが責任を持って運用を行う手法を取り入れている。

例えば最新のネットワーク技術を有しているネットワークチームは、お客様環境全体の管理を行うのだ。もちろん、お客様毎の個別の要望に対応するために、お客様担当SEを同時に配置する手法を取り入れている。これにより安全な環境で提供される最新の運用技術を常にお客様に提供できるようになるのだ。

emeraldの中核を担う次世代運用システムの狙い

次に、emeraldの中核とも言える次世代運用システムについて白杉氏より紹介された。
「次世代運用とは運用の自動化を意味します。emeraldの自動化レベルは、運用業務のシステム支援、そして、運用全般にわたるシステム化まで対応しています」と白杉氏は自動化レベルについて述べた

同社では運用業務における自動化の過程を5段階で定義している。運用ツール導入(ステップ1)、運用作業の自動化(ステップ2)、運用業務のシステム支援(ステップ3)、運用全般にわたるシステム化(ステップ4)、自律運用(ステップ5)の5段階だ。

運用業務のシステム(自動)化のステップ

そして、emeraldはステップ3、ステップ4を実装しているのだ。
これは運用イベント発生から自動でチケッティングを行い、作業実施までの一連のフローを自動化することを意味する。これにより迅速な対応だけでなく、運用品質の確保が保証されるのだ。

IPcenterでオートノミックを実現するemerald

現在、同社ではさらなる発展を目指すために次世代運用システムにおけるオートノミックに取り組んでいるという。

白杉氏は「今までの当社のシステム運用は、様々な運用ツールを活用するものの、機能間の連携はSEが行っていました。全てが人中心の運用だったのです。これに対して私たちは現在、emeraldにオートノミックを取り入れています。運用システムの機能は変わらずに各機能をシステムが自動で連携させることで、人が行なっていた作業を機械が行うようになります」という。

オートノミックを実現するemerald

具体的にはIPsoft社のIPcenterを採用しemeraldに組み入れている。IPcenterは、「運用プロセス全体の自動化」を支援する運用管理プラットフォームだ。IPcenterにより、従来から個別ツールを用いて行われていた監視など個別の運用タスクに加え、ツール間連携など人が介在していた運用プロセス全体を自動化できるようになる。

IPcenter(運用システムプラットフォーム)をNSSOLのシステム運用ノウハウで最適化

新日鉄住金ソリューションズは2013年からすでにこのIPcenterの検証を開始しており、自動化の有効性を確認していた。そして、社内検証の結果、運用工数は42%削減できたと述べた。

運用の自動化はヒューマンエラーの回避だけでなく、突発事象に対してもあらかじめ設定した運用手順に従い迅速かつ的確な運用が可能となるため、emeraldは、これまで以上に「高品質で安定した運用サービス」の提供が可能になるのだ。

まとめ

戦略的なIT活用を実践するためには、既存運用の見直しが必要不可欠だ。そのための手段として包括的ITアウトソーシングサービス「NSFITOS」、特に次世代運用サービス「emerald」を活用することで、「コスト」「品質」「要員」の問題を解決できるようになるのだ。

emeraldは、情報システム部門を「既存運用」から解放し、戦略的な活動にシフトするための有力な選択肢と言えるだろう。

※制作当時の社名を記載しております。

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