大東建託では、IT-BCP計画に基づき、既存のオンプレミス基盤のクラウド移行を計画、推進している。一部のオンプレミス基盤をマルチAZ構成が利用できるAWSに移行するとともに、長年実施してきたミッションクリティカルな運用をクラウド環境にも適用した。
システムの可用性向上や運用最適化を実現する上で、コスト削減も期待できるパブリッククラウドへの移行について検討を進めていた。
マルチAZ構成の実現等、可用性の高さを評価し、AWSを採用。長きにわたり既存環境の運用を担当してきた日鉄ソリューションズが移行を実施。AWS標準の移行ツールCloudEndureを活用し、スピーディかつコストを抑えた形でオンプレミス環境の30システム以上をAWSに移行した。システム毎の移行調整業務など全面的な移行支援により顧客負荷を少なくプロジェクトを進めた。
可用性を向上させながら、既存のオンプレミス基盤・AWSを問わず同じ運用体制で運用レベルを維持することができるようになった。移行作業により蓄積されたAWS移行における最適なシステム、不向きなシステムのナレッジをもとに、今後適材適所でのマルチクラウド活用を目指し、引き続きマルチクラウドへのシステム移行・活用を進めていく予定である。
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