日本企業の海外進出が増え続けています。事業のグローバル化への対応、人材の確保、生産コスト削減など、その目的は様々ですが、どのケースにも共通する課題に挙げられるのが、拠点へのPCの展開と運用管理の負荷、そしてセキュリティ対策です。
2017年度10月末における日本企業の現地法人拠点数は7万5531社※で、年々増加を続けています。そんな海外事業の展開で大きな問題になっているのが、現地のPCに関する運用管理です。拠点で使用するPCのキッティング(業務に必要なOS/アプリのインストールなど)や保守メンテナンスなどは日本で行うことは困難です。また、OSの言語や利用ソフトが日本と異なるケースが多く、キッティング作業や運用管理のため、日本から情報システム部門のスタッフが現地へ赴くケースも多いようです。こうした作業に費やす時間と情報システム部門の負荷は、スピーディな海外事業の展開を難しくしています。
※出典: 「海外進出日系企業実態調査」(外務省)
※出典: 「海外進出日系企業実態調査」の結果(平成26年〜平成30年)(外務省)により作成
海外拠点のPCのセキュリティ管理も大きな課題です。OSやアプリのパッチ適用やセキュリティソフトのバージョンアップなどを、遠く離れた日本で確認・指導するのは困難です。さらに、文化や意識、言語の違いから、海外スタッフに日本のセキュリティポリシーを徹底しづらいという問題もあります。こうした不十分なセキュリティ管理が、重要な情報の漏洩やウイルス感染を招く恐れがあり、ネットワークを通じ、ウイルス被害が全社に拡大という事態を招いてしまいます。
仮想デスクトップとは、仮想化技術によってPCのデスクトップ環境をサーバ上に構築し、いつでも・どこでも、どんな端末からでもネットワーク経由で利用できるソリューションです。クラウドサービスやお客様のデータセンターに仮想デスクトップ環境を用意すれば、海外拠点のPC環境の構築・運用、保守メンテナンスなども一元的に行えます。また、データは国内にあり、端末にデータが残らないのでセキュリティ面も安心です。当社では、クラウド型の仮想デスクトップサービス「M³DaaS@absonne」とお客様のシステム環境に仮想デスクトップ環境を構築するサービス(VDI)に加え、VDIパッケージやAzure Virtual Desktop、シンクライアント端末をご提供しています。
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